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Breathing Time

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入院生活④:新人ナース その2

入院生活3日目。
回転性の眩暈は日に日にラクになってきてた。

この日も昨日の新人ナースが私の担当のようで、朝元気に挨拶にきた。
そして今日は一人できた。

まず新人ナースは私のような軽症患者を受け持たされるのだ。

まずは点滴。
夜中のうちは針は刺さったままルートを外して束ねてて、そこからルートをつなげる操作。

まず気になったのが、2本の点滴のルート内が空気だらけ。

普通は空気は抜かなくてはならない。

えー、こんな空気だらけの点滴をもしや、つなぐ気?!

と心配してたが、新人ナースは三方活栓と言うルートを接続して向きをかえる操作に混乱して、空気の存在に気付いてない。

で、点滴が落ち始めた時、
私「こんなに空気入ってていいの?」
って聞いてしまった。

新人ナースは言われてはじめて気付いたけど、もう既に遅い。
指でルートをトントンしごいてみたりしてたけど、そんなんしても抜けるわけがない!

私は以前ドクターから「30ml位入らんかったら影響ない」と聞いたことがあったから、まあ許容範囲内だったんだけどね。

そして次はバイタルサイン測定。

新人ナース、色々と考えてたのか、
「もしかして看護師さんですか?」と。

なぜかバレてる…。

私「なんでわかったん?」
新人ナース「昨日からなんとなく」

きっと観察の目が先輩ナースの如く厳しかったんやろうか(^_^;

新人ナース「私、新人なんで、遅いんですけどすみません。」

先手必勝!
自分から新人ナースと言ってしまえば気は楽になるということか。

でも可愛いよ。
フレッシュさんは、おばちゃん新人ナースみたいにプライド高くないし、口答えしないから。

私「初めは大変よね。私もいっぱい新人ナース見てきたからよくわかる。頑張って!」と。

何げに私「いくつなん?」と質問。

ちょっとためらいながら、
新人ナース「40です。」

えー!40には見えないけど、40で新人ってスゴイ!
この歳でナースの資格とったって偉いね。

だから先輩ナースにも患者にもしゃべり方が堂々としてるんだ。
こんだけミスして注意されてたら、若い子なら凹んでしまうもん。

こうやってお互いカミングアウトし、ある意味スッキリしたのでした。


午後から。
シャワーにはいって髪を洗いたいと言う私に例の点滴の接続を外す操作に来てくれた。

まず、ヘパリンロックといって、点滴を止めている間、血液が針の中で凝固してしまわないようにするための注射をしてルートを外す。

おっと、気付いた!
手をカバーするためのラップやテープは持ってきたけど、
ヘパリンロック用の注射器持ってきてないねー。

「すみません。取ってきます。」
と言って、ナースステーションにダッシュ!

で、戻ってきてヘパリンロックの注射器で注射をした。

が、ヘパリンロックというものは、圧をかけて注入しながら三方活栓で逆血しないようにロックするのが基本。

入れて注射器を外したあと、そこで気付いた!
三方活栓のフタを持ってきてないことを!!

しかもヘパリン注射したあと、三方活栓でロックしてないぞ!

ルートを下に置くと不潔になってしまうから、両手でルートを持ったままどうしていいのか混乱して固まってる新人ナース。

先輩ナースが見てたら激怒ものの状況。

私「いいよ、持っとくから取っておいで!」

と言うと、またもやナースステーションにダッシュで往復(^_^;

で、ようやく水が入らないように手を覆うラップを巻いて、フィルム材のテープを貼るとこまできたんだけど、またテープを見て何か考えてる。

まさかテープの剥がし方がわからないのか?

そしてまたもや「少しお待ちください」と言って、ナースステーションへダッシュ。

しばらくすると、先程よりも幅の狭いテープを持ってきた。

まあ大変な新人ナースだ事!

でも素直なのと愛想がいいから許される。
これは患者目線かもしれないけど…。



後で同室者が世間話してたのが聞こえたんだけど、
彼女、広島で某有名な自動車会社で働いてたのに、手に職をつけたいからと退職し、バイトしながら看護師の資格を取ったって言ってた。

やっぱりすごいやん!

頑張って早く一人前のナースになって欲しいなって思いました。
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by ki-ka-zu | 2016-04-30 07:00 | 入院生活

子育てと仕事の合間のホッとしたひととき、なんでもない日々の記録


by KIKIママ